2003年6月8日(日)

初スモールバス釣り−裏磐梯・小野川湖/桧原湖

福島県耶麻郡北塩原村・小野川湖
福島県耶麻郡北塩原村・桧原湖
宿泊地:いかり潟キャンプ場




 【前日へ】

 福島県・桧原湖の「いかり潟キャンプ場」のファミリーロッジで泊まった朝。

 起きてまわりを見ると誰もいない。あ!4人は先に行ってしまったんだ。寝過ごした!・・・と思ったら、ここで目が覚めた。夢を見ていたらしい。

 で、本当に起きて寝袋から顔を出してまわりを見ると、やっぱり誰もいなかった。時計を見ると5:00を過ぎていた。昨夜の話では、夜が明ける前の暗いうちからやろうと言っていた。

 昨夜は、暗くなって他のバサーがいなくなるのと、暗くなってスモールが人の気配が感じにくくなるのと、一般的に夕まずめから活性が高くなるのが重なって、夕暮れ以降から急に調子よくなったのが判ったのだ。スモールはラージよりもさらに警戒心が強いらしい。だから暗いうちからやったほうがボートも出ていないし、釣れるはずだと。

 昨夜はかなり疲れていたから声をかけてもらっていたとしても起きられなかったはずで、おいていかれたことには何の不満も感じなかった。むしろしっかり眠れたのでありがたかった。それでも合流しようと急いで支度した。

 桟橋横の入水ポイントに向かうとすでにアルミボートの人たちが釣りをしていた。その奥のほうに見たことのあるフローターが見えた。

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朝6:00前、入水ポイントの桟橋近くにアルミボートが来ていた。

もうすでに出遅れたらしい。

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フローター入水。

とても天気がいい朝だった。

アタリすらなく、まったく釣れない。
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フローターもボートもたくさん浮かんでいた。

こうなるとスモールは警戒心を強め、釣りにくくなる。
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どうにも釣れないので、デジカメを手渡して記念撮影してもらった。

>T中さん、感謝です。

この頃、他の同行者はキャンプ場前で何尾か上げていたのだが、同じように近くで試した自分は釣れず。
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10:00、ボウズのまま納竿。

皆がそろったところで、釣り侍さんが持ってきたパーコレーターでコーヒーを淹れて、お疲れさまの一服タイム。

同行の4人は朝4:30頃からはじめたらしい。でも朝一はそれほど活性が高かったわけではなかったとか。

 本日の釣果
  桧原湖(浮き)…0尾

 すかもかさんをはじめ他の方々に教わった通り、岸際ではなく岸から数m離れた場所、つまり水深3mくらいのポイントで、小さめのワームを低層でゆっくり引いてくれば小さなアタリを感じとれるはず。できるなら、ブレイクライン(かけあがり)を見つけて、そこに回遊してくるスモールを狙うのが一番のポイント選択らしい。

 …なのだが、気がアセってその小さなアタリを逃していたのか、狙った場所が悪かったのか、ワームを低層で引いてなかったのか、ワームのサイズや種類が悪かったのか。あとで思いかえせば敗因となりそうなものはいくつか考えられたのだが、いかんせんフローター自体にも慣れていないし、スモール初釣行なので、前日3尾釣れたことでまあ良しとしたい。

 しかし、同じくスモール初のT中さんは、前日もこの日も何尾か釣り上げていた。使っていたワームは小さめのグラブだったので、ボクが小さめのグラブを持ってこなかったことも関係あるのだと思う。

 そして、すかもかさんのグラブを見せてもらったら、小さめのグラブにネイルシンカーが埋め込んであった。軽いワームでは低層をキープしてリトリーブ(引いてくること)するのが難しい。どうしてもラインが水の抵抗を受けて浮いてきてしまうのだ。だが、ここ桧原湖は非常に岩が多く、スプリットリグやキャロライナリグではシンカーが岩に引っ掛かってしまい、釣りにならない。ダウンショットリグではあっという間にシンカーが岩にはまって抜けなくなってしまう。だからネイルシンカーを埋めてある。さらにフォール中の姿勢にも影響していて、一口サイズのワームながらテイルがヒラヒラした状態でフォールする姿がスモールにウケるらしい。

 また、こんなに人が多く陽射しが出た時間なのに爆釣ポイントがあったらしい。途中から風が出てきて、他のバサーが風裏を攻めていたのに、離れた小島の風表(風があたる側)の岸をすかもかさんが狙ってイイ思いをしたとか。曰く、風のせいで水面が波立ち、水中への光線が遮られて暗くなったせいでそこにスモールが隠れて人の気配も感じにくくなっていたのではないか、と。

 う〜ん、なかなか奥が深い。


 この日、本当は釣り侍さんの仕事の都合で9:00納竿にする予定だったのだが、水上に浮きながら携帯電話でやりとりしていて(ボクには落水が怖くてこんなことできない)、その結果10:30納竿になった。できる時間が長くなったので、ボクとしてはなんとかこの間に1尾でもと思ったがダメだった。それに9:00までのつもりだったから日焼け止めを塗らずに過ごしてしまい、陽射しが強くなって顔や首のあたりが日焼けしてヒリヒリした。

 全員上陸したあと、フローターを立てかけて干している間にロッジ前でコーヒーを飲んだ。まるで反省会の様相で、昨夜のようにあそこが良かったとか盛り上がった。丸儲けさんは朝一にジッターバグで釣り上げたらしい。フローターやウェーダーなどを片付け、荷物を桟橋へ移動させ、キャンプ場管理人の兄ちゃんにあいさつと支払いを済ませた。

 ひとり2000円(ファミリーロッジ1泊10000円)。

 片付けている時、小学生くらいの陸っぱりバサーが桟橋で釣り上げていた。この少年は前日も桟橋から30cm以上のスモールを釣り上げていたのだ。前日はセンコー、この日はイモグラブ風のAR-45だった。ワームをベイトタックルで簡単にそして的確にキャストしている姿は、子供ながらも侮れない。思わず話しかけてみた。

 「昨日も釣ってたよね?誰と来てるの?」「え?ああ。お兄ちゃん」「昨日のは大きかったね〜」「いや、たいしたことない」「そっか。ベイトリールでうまく投げるね〜」「う〜ん、そうかなぁ」「そっか。がんばってね。ボクら帰るから」「ふ〜ん」・・・
 それだけ言うとまだ陸っぱりに戻っていった。あまり収穫がなかった。

 桟橋から出船すると、だんだん離れて行くキャンプ場をしばらく見ていた。このキャンプ場はとてもロケーションが良く、設備も必要にして十分、かつ余計なものがないのが雰囲気の良さを感じさせたのだと思った。車では近づけず、渡し舟で送迎なんて気が利いてるではないか。

 長峯船着場へ。あちこちにフローターやボートがいた。船着場近くには陸っぱりバサーも多い。やはり週末は人が多いらしい。

 車に荷物を積み込み出発。少し走って、昼飯を食べる店を探したのだがどこも満席。毎年恒例らしい「柏屋の薄皮饅頭」へ寄ったあと、磐梯高原ICから磐越道へ。途中のSAで昼食。あとはひたすら東京へ。途中、軽い渋滞でノロノロ運転を強いられた場面もあったが、天気の良い日曜の午後だから仕方ない。

 道中、すかもかさんからスモールを釣るコツをさらに細かく教えてもらい、非常に勉強になった。上記の反省点や風が出てきたときの話もこの時に聞いたのだ。

 出発時と同じ大泉ICそばの駐車場に集まって荷物を降ろして、「次回また行きましょう」と別れのあいさつをして解散した。




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