2003年10月12日(日)-13日(祝)

房総淡水海水-鋸南町の溜池/戸面原ダム/岩井・勝山

房総半島(千葉県):溜池?/戸面原ダム/ほか




 もともと釣行の予定はなかったのだが、Ko氏から急に連絡があり、グループで岩井に宿をとってそのあたりで遊ぶという。さらに12日の昼間は佐久間ダムでバス釣りをするとか。

 この話を聞いて自分も行きたくなった。とはいえ、Ko氏のグループはバス釣り初心者たちで釣りが目的というよりピクニック感覚。まあそれもいいが、ボクとしては今回は違った趣旨にしたくて、別の知人に声をかけてみた。

 すると袖ヶ浦市在住のT氏とH氏が同行するとの返事。というわけで佐久間ダムに現地集合となった。

 ところが当日、なんと大寝坊。気がつくともう10時を過ぎていた。急いで連絡しようにも佐久間ダムでは携帯が圏外。まだ残っていてくれることを願いつつ、高速道路をふんだんに使った贅沢ルートで房総半島へ。

 途中やっと両氏に連絡が取れ、贅沢ルートを使ったおかけで13時半に佐久間ダムで合流できた。H氏とは掲示板で何度も書き合っているが、対面するのは初だった。

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やっと対面できた。

すんません。自分が遅刻したばっかりに・・・。

なんかブルースブラザーズみたいな御二方。


 両氏は早朝から昼までにプラグで数尾釣り上げたという。

 いつもの駐車場を見ると、1BOX車のグループが宴会を開いているようだった。行ってみると、やはりKo氏たちだった。見ると宴会ではなく、アスファルトにシート敷いて昼飯のカップラーメン中なだけだった。Ko氏の行動パターンは熟知しているので、あいさつだけしてあとで合流する約束をして別れた。

 ボクとしては最近の佐久間ダムに魅力を感じないので、両氏と新しいフィールド開拓に出かけた。ボクの車は途中に放置して、H氏の車で出発。

 T氏の掲示板で最近話題になっていた近くの池(通称「IC近くの山上の池」)を探索。カーナビの地図には池らしいものが映っているのだが、そこに近づく道が発見できない。土石採掘現場の上にそれらしい堰堤が見えるのだが、どうやら工事現場風に通行止めになっている道がそこへ通じる唯一の道らしい。(場所はこのあたり

 カーナビと3人の眼を駆使して、付近の田んぼ道から山を迂回する道を探すが行き止まりになったり方向が違ったりして近づけない。そんな探索をするうちに別の野池らしい場所を発見し、そこにいた親子バサーと話した。

 その「IC近くの山上の池」は知らないが、「山の麓の溜池」なら知ってるという。場所を教えてもらっていると、子供が目の前でコバスを釣り上げた。いつかこの野池も試してみようと思った。

 しばらく付近の山道を走っても「IC近くの山上の池」に近づくことができなかったので諦め、「山の麓の溜池」(場所は秘密)に向かった。ここはわりと簡単にたどり着くことができた。いや、H氏の車だったからだ。カーナビの効果をあらためて思い知らされた。

 (実はこの行程がカーナビ購入の決定打となった)

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「山の麓の溜池」。

狭いが流れ込みあり生きた水草あり、水がきれいで生命感がある。

すぐに見えバス発見。


 しばらく見えバスと対決するも相手にしてもらえず。そうしてる間にT氏がポイントとパターンをつかんだらしく、連続で釣り上げていた。30cm前後で、色が黒くて元気なバス。

 T氏にポイントをゆずってもらうと、数キャストしているうちになんとなく分かった。左斜め前方の流れ込みから水草にかけて流れがあり、その水草から中心部にかけて集まっているようだった。

 またそのあたりの水面下には生きた水草(折るとパキパキと音がする)が群生していて、そこに隠れているらしい。

 遠投しつつもウィードに絡めつつアタリをとる、遠投&ウィードのパターンらしい。T氏は小型のメタルバイブ「スピンソニック」を遠投して、ウィードの中でアタックさせたのが功を奏したようだった。

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左前方から流れ込みがあり、中心部にかけて水面下にウィードのある周辺があやしい。
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ウィードにからまりながらアタリを感じた。

30cmちょうどくらい。
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こんなときにはSAWAMURAバレット、ノーシンカー。

遠投できて、ウィードの間を沈む。
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ウィードの後処理が面倒でも、しつこくメタルバイブを投げ続けるT氏。

これがポリシーらしい。
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続いてサイズアップ。

30cm台後半。いい色してる。
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ワームにあきるとすぐにコレ。毎度おなじみKEITECHカスタムミニスピン9g。

これがボクのポリシーといえばそうかな。
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やっとH氏にも釣れた。

満面の笑みを浮かべたピースサインがこれまでのプレッシャーを表していた。


 ウィードを抜けてくる光りモノがいいらしい。スピンソニックもハーフサイズのスピナベも、ウィードにからみつつもブレードが効いたのだと思う。

 H氏がなかなか釣れない。「H氏が釣れたら移動しましょう」と声をかけたのが余計にプレッシャーだったらしい。このポイントを譲りハーフサイズのスピナベをすすめたら、やっと釣れた。これで3人とも釣れたので満足して移動することにした。

 以前ボクが40upを釣り上げた近くの池を教えることにした。が、行ってみると、地元の少年バサー3人がやっていたのでヤメにした。

 いったんボクの車を取りに行ってから、2台で「岩婦湖」へ。湖畔に車を停め、水面を見ると一面が抹茶色。アオコがスゴいので、3人とも一気にやる気が失せた。そんな岩婦湖でも陸っぱりバサー2人がやっていた。

 ちょうどその時、Koチームから電話があり、こちらへ向かうという。待っている間にフィールド情報交換。Koチームが到着して8人でうだうだやっているうちに暗くなってきた。

 (そういえば、この間に、アオコまみれの岩婦湖でやっていたバサーが釣れた。アオコがヒドくても釣れるときは釣れるらしい。)

 T氏とH氏の袖ヶ浦チームはそろそろ帰るというので別れのあいさつ。Koチームは夜の宴会の買出しに行くという。ボクはひとりで海を狙いに行くことにした。


  この日は大潮で、ちょうど日暮れに満潮があるのだ。一般的にいわれることに、シーバスなどの海の魚は潮が動くときがいいらしい(潮流があって海洋生物全般の活性が上がる)。大潮は満潮と干潮の差が激しく、さらに満潮の前後は大きく潮が動くのだ。

 ひとりで岩井周辺を探索。地図を見ると岩井に河口がある。岩井海岸の外れに位置する岩井川の河口(このあたり)。すぐそばに広い駐車スペースがあり、明るい橋があり、橋から歩けば河口まですぐ。

 河口と河川側と両方でしばらく試すが、ボラの活性は高いのだがシーバスらしきアタリは皆無。そのうち夜の散歩にきた地元のジイさんと話し込んでしまった。長く話してやっと意思の疎通ができるようになり、そのジイさんの息子さんは海のルアーフィッシングをやっていて、以前はこのあたりでもやっていたが、最近は館山か勝山のほうへ行っているようだと。

 さらに、地元らしいニイちゃんもやってきて、そのニイちゃんもシーバスをやるらしい。ここでも釣れなくはないが期待はしないほうがいいし、時期的にまだ早いかもと言っていた。それにこのあたりなら保田か勝山がいいとか。

 その話を聞いてから、プラグをひとつロストしたことをきっかけに、移動することにした。

 勝山漁港とその防波堤外側のテトラ(たぶんこのあたり)。大潮だけあって、防波堤にはエサ釣り師が何人もきていた。

 風が強く、テトラ側でキャストしていると体のバランスが保てず落ちそうになった。暗いテトラにプラグをひっかけてロストしたので、漁港内へ。漁港内といっても広く、雰囲気は良さそう。

 あちこちウロウロしていると、男2人のルアーマンがやってきて、同じように漁港内でシーバス狙いらしいタックルでやりはじめた。横目で見ていると、しばらく試して釣れないので帰っていった。

 暗い場所と違って明るい漁港内では粘る気になるが、それでも疲れてきた。さっぱりアタリすらなければやる気も続かない。いい加減にハラも減ったし戻ろうかどうしようかと思っていると、Ko氏から電話。鍋がいい感じにできてるから食いに来いという。

 待ってました!とばかりに納竿。いそいそと片付けて岩井へ戻り、Koチームが宿泊しているリゾートマンション?へ。予約外の訪問なので駐車場に空きがないため、付近を捜して適当な場所(別の宿の駐車場だったかも)に停めた。

 部屋ではすっかり皆できあがっていて、鍋とアルコールをたらふくご馳走になると、一気に疲れと眠気が襲ってきた。ほかの皆はトランプをやりはじめたが、ひとりソファーで撃沈。


 しばらくして暗くなり皆も寝たらしいころに、目覚めてしまった。部屋が暑いのだ。外は風が強いのだが室内は蒸し暑く、窓を開けると強烈な潮風が入ってくるので窓を閉めてあった。

 おまけになぜがボクのまわりにだけ蚊がプ〜ンと飛んでいて、気になって眠れない。仕方ないので携帯で天気情報を見ると、日曜の昼から大雨になるらしい。

 この時点で深夜3時。少し考えたが、ここで起きることにした。夜明けから午前中だけ釣りして、あとは雨でできなくなるだろうから、これから準備してゆっくり出かければいいかと思いついたのだ。

 荷物をまとめて出発。外は風が強いのに湿気が高い。まるで台風のようだった。

 岩井の海岸沿いに走って海を見ると、暗いなかでも波が高くうねっているのがわかった。それで勝山の漁港に向かうと、漁港の向こう側に河口があるのを思い出した。

 佐久間川の河口に到着(このあたり)。波が強く、岩にあたる波しぶきがかかるが、なんとなく良さそうな感じがして、釣行開始。次々にエサ釣り師もやってくるが、風と波を見てすごすごと引き返していった。

 満潮からの下げの時間帯だったが、さっぱりアタリがない。風にあおられルアーが飛ばない。明るくなってきて、やる気が失せた。

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佐久間川河口。

波うねり高し、強風。
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明るくなるにつれ、釣り師が次々と来るが多くは退散していった。


 さて、これからどうしようか。ここから近くて最近良さそうな場所は…と思いついたのが「戸面原ダム」。こんな日ならヘラ師もいないだろうし、バサーも少ないに違いない。

 戸面原ダムの県道沿いポイント(このあたりか?)。

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減水から復帰し、ヘラ師もいない。

風が強く、蒸していたが良さそうな感じ。

いきなり スピナベをロスト。


 ところが、ここにきてアクシデント発生!

 急激な腹痛に襲われて、腹の調子が悪くなった。ジェットコースター並みに急降下。風のせいもあったが、おかしな体勢になってキャストなんてまともにできずスピナベを木に引っ掛けてロストした。

 その後はキャストなんてもちろんのこと満足に立ってさえいられないくらいの状態。急いでトイレを探さねばならなくなった。可及的速やかに対処せよ!、というやつだ。

 額から汗をかきながら、そしてモジモジしながら、車まで戻るとしばし考えた。このあたりにトイレなんてあったか?

 国道まで戻ればコンビニがあるがそこまでもたない。いやまてよ。戸面原ダムのダムサイト入り口に公園風の施設があったはず。行ってみると工事現場によくある簡易トイレが見つかったが、なぜが針金で扉が固定されていた。ショックで打ちのめされた。

 またもモジモジしながら車に戻る途中、森林公園の案内図看板があり、この少し先に「WC」マークを発見。おお!ここしかないっ!

 車を飛ばし、まったくひと気のないその駐車場に入ると、奥に小さな建物が見えた。ティッシュをつかんで出陣。トイレは暗く狭く、もちろん汲み取り式だったがこの状況で贅沢は言っていられない。

 セーフ。間に合った。危機を脱して、蒸し暑いトイレから出ると、どんより曇った空さえ快適に思えるほどの開放感を味わった。


 落ち着いたので、釣行再開。今度は戸面原ダムの上流にある、通称「公民館と赤い橋」周辺へ。(たぶんここ

 先行者はひとり。だが離れた場所にいたので、ポイントをほぼ独り占めできた。この場所は、近くに車を停められる上、足場がいいため、普段の週末は人が多い。だからもちろんバスはスレている。だが流れ込み河川の合流地点であり、シャローやシェードがあるせいか魚影が濃く、タイミングがあえば釣れる。

 さらに、バスが捕食(フィーディング)している様子があった。

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激スレポイントながらも人がいなければ釣れる可能性大。
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あっけなく1尾目。

30cmちょうどくらい。
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SAWAMURAバレット、ノーシンカー。

とくに何の考えもなく、スピニングロッドに付いていたから使っただけ。
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続けて2尾目。岸沿いで捕食していたと思われるやつ。

34cmくらい。


 すぐ近くにカップルバサーがやって来て、(もっと離れた場所でやれよ、おい)と心の中で思っていたら、サクっと2尾釣れたので満足。余裕の表情で釣り上げると、見せつけるようにゆっくり落ち着いてリリースした。カップルバサーはさっぱり釣れていない様子だった。

 ここでワームの釣りをやめて、スピナベがついたベイトロッドへチェンジ。対岸のブッシュゾーンを攻めるが反応なし。

 もしかして、橋脚の陰にいたりして、と思ってスピナベをキャストすると、2度目にうまく橋脚の向こう側へ落ちて、橋脚の先端ギリギリ近くを通すことができた。

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この難しい角度から、橋脚の向こう側にキャストできた。

ギリギリを引いてくると
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いたよ〜!

狙い通りのコースと場所で釣れて嬉しい。

30cmちょうどくらい。
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いつものスピナベをロストしたので、同型の黒を使ったけどそれでも釣れた。

色は関係ないのか?
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さらに増水でできた湿原の水路みたいなとこも試す。

長靴がないとまったく近寄れない湿原みたいな場所。
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カンが冴えてたらしい。2キャスト目で釣れた。バレットを落としただけ。

33cmくらい。この日4尾目。


 このあと少し近隣を試したが釣れず。というか、すぐに雨が降り出した。大粒のパラパラ雨が降ったり止んだりして、どうしようかなと思っていたら、どぉーっと土砂降りになった。

 まだ午前中だったけど、すごい雨なので納竿。どっちみちほとんど寝てないので、体力的に限界だったかも。

 海沿いの国道に出て、のんびりダラダラと君津へ。腹ごしらえして、君津の湯(回数券買っておくべきだったと後悔してるくらい来てるスーパー銭湯)。そのころにはどっぷり疲れて眠くて、風呂に入らず休憩所へ行って、即寝した。ここは入浴しなければ料金取られないのだ。畳に直接寝転がるだけなので寝心地悪いが、この時は爆睡した。

 気がつくと、Ko氏が目の前いた。起こされたらしい。すでに夕方だった。Koチームは遅くまで宿で過ごし、午後から「市部堰」でバス釣り。Ko氏はもちろん釣れて、あとのほとんど初心者4人中3人釣れたそうな。市部堰らしい気前の良さ。大雨はどうしたかと聞くと、工事中の高速道路の下で雨宿りしながらキャストできたとか。

 起きて、畳に直に寝て体中が痛いまま、入浴。風呂から出てくると、Koチームも全員集合。これから焼肉食いに行くがと誘われたが、手持ちの金があまりないのと隣の釣具店行くからと断り、んじゃまたと別れた。

 隣の釣具店に行くと希望のモノがないので、市原の釣具店へ。ロストした海用ルアーやバス用スピナベなど購入。

 体のあちこちが痛かったり凝っていたりして、つらい運転しながら帰路へ。

(この翌日、カーナビなどを通販で注文した)


【2日間の釣果】
 山の麓の溜池…2尾
 戸面原ダム…4尾
 各地の海…0尾
 計…6尾




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