2003年5月4日(日)

バス釣り−SGGエントリー

房総半島(千葉県)袋倉ダム




 前夜、鴨川の道の駅まで行きたかったのだが、眠気に負けて道の駅「富楽里とみやま」の駐車場で車中泊した。起きてみると、すっかり陽が高く、駐車場には車と人がたくさんいた。

 寝過ごしたのだ。今日はショットガンゲーム(SGG)の開催日。早くバスを釣ってエントリーしなければならない。時計を見ると、なんとすでに昼過ぎ。う〜ん、昨夜はかなり疲れていたらしい。駐車場でしばらくぼぉーっとしつつも状況を考え、ゆっくり動き出した。

 顔を洗い、準備をして出発。GWということもあり海沿いの国道は大渋滞が予想されるため(とくに鴨川シーワールドの前は通りたくない)鴨川への裏道らしい県道を急いだがそれでも渋滞していた。なんとか袋倉ちかくまで来たところでスーパーに寄って弁当を購入。いざ、袋倉ダムへ。

 ダムまでの道は狭く険しい悪路のため、普通乗用車で行く場合は気合いが必要なのだ。はじめのうちは舗装路なのだがすぐに未舗装路になり、さらに泥や濡れた岩が剥き出しになった路面をひたすら登る。それも片側は崖になっているため、横すべりでもしようものなら命まで危ない。車高の低い車は当然無理。

 とはいえ、ここに来るのはもう3度目なので、ゆっくり進んでダムサイトに到着。ダムサイトの広いスペースにはRV車が2台停まっていた。さらにフローターマンが2人準備をしていた。過去2度は誰もいなかったのだが、さすがにGWはバサーも多いらしい。

 今さらあわてても仕方ないので、広場のコンクリート管の上に座ってゆっくり弁当を食べた。そして準備をして、釣行スタート。

 ダム湖に沿った道を数少ない陸っぱりポイントへ歩いて行く途中、さらに車が2台停まっていて、水面にはアルミボートまで浮かんでいた。この狭いダム湖にボクら以外に、フローター4、ボート1、陸っぱりが1人いることが判った。かなりまずい状況だ。

 クリアウォーターなのでバスのスクールが見える。が、かなりスレているらしく、まったく反応がない。近くにワームを通しても逃げてしまうだけ。ここから別の場所へ移動している時間もないし、釣れなければSGGにエントリーできない。

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「房総最後の秘境」と呼べるほど雰囲気のある袋倉ダム。

しかし実はかなりスレバスばかり。
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澄んだ水のせいでバスが見えるのだが、たぶん向こうも人間の気配を感じるのだろう。

いくつかの陸っぱりポイントで攻めるがまったく反応なし。

だんだん時間がなくなってきてアセる。
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水面下に見える岩のあたりを何度もバスが泳いでいく。この場所を最後と決めて、見えバスと対戦!

淡路島の見えバスに有効だった「拾い食い作戦」を試すと、かかった!
が、バレてしまった。

別のバスが来たので再び試すと・・・
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やっと釣れた!

それもなかなかいいサイズ。
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デジカメを草むらに置いて自分撮り。回転レンズのデジカメならではの技だ。

これがエントリーに必要な「写真A」。この日のリアルターゲットは「SB食品 七味唐辛子」。
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こっちが「写真B」。

サイズは37cmだった。
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LakePoliceダブルテールリーチのダウンショット・ワッキーリグ。
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今まで釣れる気がしないので敬遠していた生分解ワームではじめて釣れたことがうれしい。これからは生分解ワームを積極的に使いたいかも。

でもこのワームは寒天のように軟らかいので、ちょっとしたはずみですぐにフックから外れてしまうのが難点。
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おまけ。

滝からさらに奥のトンネルを抜けると「袋倉第2ダム」へ抜けられるらしいのだが、地面はぬかるみ、照明がなくて暗く、さらには山ヒルが落ちてくるという。

このトンネルを抜けるのはまた次回。


 途中で会った陸っぱりバサーに聞くと朝一に滝周辺で釣れたという。さっそく行って滝つぼを上から覗いて見ると、なんと何十尾ものコイだかフナだかが口をパクパクさせていた。その集まりぐあいが気持ち悪いくらいの光景だった。滝近くは水が澄んだシャローがあり、見えバスも集まっていたのだが、まったく反応しなかった。

 最後にやっと釣れた場所はフローターの入水ポイントのすぐ近くで、足跡やゴミがあってどう見てもスレた場所なのだが、ちょうど見え易い岩の上をバスが通るルートがあるらしい。

 バスが通る時に、そのバスがかろうじて気付く位にワームを動かしてから岩の上にそっと落とす、というかそっと置く感じ。そして少し待つと、はじめは興味なさげに通り過ぎようとしたバスが戻ってきて、動かないワームをしばらく見つめたあと、じわりじわりと近づき、パクッとくわえて反転するのだ。その瞬間を逃さず確実にフッキングさせる。これが「拾い食い作戦」だ。「コレなんだろう?食べられるかな?なんか気になるから拾って食べちゃお」という感じだろうか。

 水面直下でバスが人の気配を察しやすいため、草木などの茂みに体を隠して、できるだけ離れた場所から見えバスの様子をうかがいながら釣り上げる。非常にセコい釣り方かもしれない。しかしこれと似たやり方で、まったく無反応の見えバスの口を使わせることができたのだ。淡路島の野池での話し。

 この日は同じやり方同じ場所で2回バラシ、1Getという釣果に終わった。でも1尾を釣り上げて写真が撮れればSGGにはエントリーできるから十分なのだ。

 SGGには携帯電話からWebアクセスして37.1cmのスコアを登録した。その後の結果は455位。普段よりも参加者の釣果が良かったらしく、平均サイズが大きかった。

 夕暮れとともに袋倉ダムから退散。暗くなってしまったら険しい悪路が危険きわまりない。

 鴨川からは渋滞を避けるため暗い山道を走ったがそれでも車は多かった。途中、休憩して時間をつぶし、渋滞をさけて遅い時間に東京へ戻った。房総半島の向こう側にある鴨川から東京の西側まで帰るとぐったり疲れきっていた。




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