途中で会った陸っぱりバサーに聞くと朝一に滝周辺で釣れたという。さっそく行って滝つぼを上から覗いて見ると、なんと何十尾ものコイだかフナだかが口をパクパクさせていた。その集まりぐあいが気持ち悪いくらいの光景だった。滝近くは水が澄んだシャローがあり、見えバスも集まっていたのだが、まったく反応しなかった。
最後にやっと釣れた場所はフローターの入水ポイントのすぐ近くで、足跡やゴミがあってどう見てもスレた場所なのだが、ちょうど見え易い岩の上をバスが通るルートがあるらしい。
バスが通る時に、そのバスがかろうじて気付く位にワームを動かしてから岩の上にそっと落とす、というかそっと置く感じ。そして少し待つと、はじめは興味なさげに通り過ぎようとしたバスが戻ってきて、動かないワームをしばらく見つめたあと、じわりじわりと近づき、パクッとくわえて反転するのだ。その瞬間を逃さず確実にフッキングさせる。これが「拾い食い作戦」だ。「コレなんだろう?食べられるかな?なんか気になるから拾って食べちゃお」という感じだろうか。
水面直下でバスが人の気配を察しやすいため、草木などの茂みに体を隠して、できるだけ離れた場所から見えバスの様子をうかがいながら釣り上げる。非常にセコい釣り方かもしれない。しかしこれと似たやり方で、まったく無反応の見えバスの口を使わせることができたのだ。淡路島の野池での話し。
この日は同じやり方同じ場所で2回バラシ、1Getという釣果に終わった。でも1尾を釣り上げて写真が撮れればSGGにはエントリーできるから十分なのだ。
SGGには携帯電話からWebアクセスして37.1cmのスコアを登録した。その後の結果は455位。普段よりも参加者の釣果が良かったらしく、平均サイズが大きかった。
夕暮れとともに袋倉ダムから退散。暗くなってしまったら険しい悪路が危険きわまりない。
鴨川からは渋滞を避けるため暗い山道を走ったがそれでも車は多かった。途中、休憩して時間をつぶし、渋滞をさけて遅い時間に東京へ戻った。房総半島の向こう側にある鴨川から東京の西側まで帰るとぐったり疲れきっていた。
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