2003年5月3日(土:祝)

初フローターフィッシング&初ウェーディング

房総半島(千葉県)佐久間ダム/下洲漁港




 今までもWeb上で知り合った人と釣行したことは何度かあるのだが、今回はなんとフローター一式を貸してもらえるということになり、初浮き体験なのだ。一式すべて無償で貸してくれる“神”のような方は「丸儲けさん」。何度かメールでやりとりした後、結局、いつも行ってる佐久間ダムで浮こうということなった。

 集合は現地に5:00。少し早めに家を出ると丸儲けさんから電話。「ウェーダー履くから厚めの靴下とジャージが必要ですよ」とのこと。もちろんジャージは車中泊用に常備しているので問題なし。

 途中、教えてもらった千葉・市原の釣具店によってみると、駐車場にそれらしい車を発見。しかし、車種は合っているのだが決め手がないので声かけるわけにもいかない。違っていたらタイヘンなことになる。

 佐久間ダムに着いたのは4:00。指定の駐車場にはやはり釣具店で見た車が停まっていた。しかし、中を覗こうにもガラスが曇っていて見えない。男性らしい人たちが眠っているのはわかった。電話しようにも佐久間ダムは圏外なのだ。仕方ないから同じように仮眠して待つことにした。

 と思ったが眠れず、海用リールにラインを巻いていた5:30頃、当の車から人が出てきた気配があった。さっそく出てきた人に「あの〜、丸儲けさんですか?」と声をかけてみた。これが赤の他人だったら、まったく怪しい人と思われるだろうなぁと思いつつ。「ああ、この中にいる人がそうだから」と、同行の仲間の人だった。合っていたようで、ほっとした。

 丸儲けさん、T中さん、釣り侍さんの3人。自己紹介のち、ライン巻き中のリールを片付けたり、顔を洗ったりして、さっそくフローターを膨らますことになった。

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丸儲けさんが以前使っていて今は予備機のフローターを貸してくれたのだった。

提供されたフローターはゴムチューブが内蔵されたRivalleyの「O字型タイプ」。言われた通りダブルアクションポンプで空気を入れるのだが、これがかなりシンドイ作業だった。

 

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やっとのことでフローターに空気を入れると、ウェーダーを着る。もちろんこれも初めて。なんだかヘンな感じ。

 

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他の皆さんはすっかり準備完了。
急がなきゃ、アセアセ(^^ゞ

 

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フローティングベストとフィンも貸してもらい、タックルと一緒にフローターを担いで歩く。重くはないのだが、荷物が多いし持ちにくい。

水上で朝ゴハンを食べようと、おにぎりとか入れてあるし。
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入水ポイントに到着。
ちょっとドキドキな感じ。

 

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ここでフィンを装着。フィンがないと漕げないのだ。

 

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フィンがあるから後ろ向きに進んで入水。気を抜くとコケそうになるから要注意。

コケたり転覆したりしそうだから、デジカメは持っていかない。
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はい、やっと浮きました。うひひ!

ウェーダーの生地を通して水の冷たさを感じる。

 

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さっそく皆、思い思いの方向へ漕いで行く。

初めてなので漕ぎ方というかフィンの使い方がわからず、一生懸命足を動かして進む。もちろん進む方向は後ろ。

 

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ボクら4人が入水するとまもなく、マガモ4羽が入水。なんだかなぁ…。

ちなみに、佐久間ダムにはカモがたくさんいる。飼われているのか、まったく人間を恐れない。

 

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漕ぐことに気を取られてなかなか釣れない。いつもの浮きブイ周辺も攻めてみるのだがなんかイマイチ。

アオコが発生しているせいでバスの活性が低いようだ。

それでもしつこく岸沿いのシャローの水草周辺を攻めていると・・・
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やっと待望の1尾が釣れた!
サイズは20cm前後のコバスだが、フローターフィッシングで記念すべき初のバスだ。く〜、うれしい。

SAWAMURAバレットのノーシンカー。

ちょうど近くに釣り侍さんがいてくれたので撮影してもらった。
感謝です。>釣り侍さん
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小萩川ワンドでも岸際の障害物あたりを攻める。が当たりがない。

キャストしてる姿がちょっとカッコいいかも>自分

実は左足に浸水するというアクシデントがあり、どうもウェーダーに穴が開いていたらしい。でも気にせず、濡れて重い左足のまま。
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すっかり余裕の表情。

あとで聞くと、この時にはもう御三方は陸に上がって納竿してたらしい。

この後、入水ポイントへ戻りながらもしつこく攻めて2尾追加(ともにKEITECHリングワームのスプリットショット)。
画像がないのがチト寂しい。
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漕ぎ疲れて途中で上陸して、担いで歩いて戻った。浸水したウェーダーを脱ぐと中から水がドボドボっと出た。これでは漕ぐのも歩くのも疲れるはずだ。

靴下が濡れているので地面に足跡がついている様子が見える。


 いつもの駐車場に戻ってみると、御三方はフローター一式を乾かしつつ仮眠していた。ねばったおかげで計3尾釣れたことを報告すると、初浮きで釣果が残せたことを一緒に喜んでくれた。

 左足が浸水したことを丸儲けさんが何度もボクに謝ったのだが、もしかしたらボクがどこかでこすってしまって穴を開けてしまった可能性だってあるわけで、濡れたことはまったく気にしてない旨説明して、和やかな雰囲気のまま納竿となった。

 穴の開いたウェーダーは丸儲けさんの秘密隠匿兵器の接着剤で修復。紫外線にあたると固まる接着剤だとか。だか、なかなか固まらないでのボクの車のルーフボックスにそっと置いて出発。

【佐久間ダムの釣果】
丸儲けさん:3尾
T中さん:1尾
釣り侍さん:6尾
自分:3尾
撮影担当:0尾
─────────●─────────

このあと夜の部へと突入。海でシーバスを狙うのだ。

 まずは富津へ。佐久間ダムを出てすぐの鋸南富山ICから、はじめて館山自動車道(この区間は正式には富津館山道路というらしい)を使って終点の富津竹岡ICで降りた。GW真っ最中のため海沿いの国道はひどい渋滞だったのだが、高速道路を使ったことでいくらか短縮できた。それでも渋滞する国道をのろのろ進んで、やっと富津のガストで昼食。

 食事をしながらの会話は、なぜかルーフボックスが話題に。丸儲けさんの車はボクと同じようなワゴンなのだが、フローターなどの荷物が多くて困っているらしく、ボクのルーフボックスにかなり興味をもったらしい。
(この日のあと、丸儲けさんはさっそく似たようなタイプのルーフボックスを購入した)

 丸儲けさんたちがWebから得た情報によると富津岬近くの下州港がいいらしいということで向かうと、漁港のテトラ付近にバチ抜けが見えたという。近くの釣り道具店へ(珍しいルアーが見つかる穴場的な店らしい)に寄ったあと、店で聞いたポイントをしばらく探すが・・・

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カイトとサーフィンを一緒にしたようなスポーツをしてたり、うるさいジェットスキーが走り回ってたり、砂浜でバーベキューしてたり、やたらと人が多い。

こんな浜ではムリと判断。
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漁港の反対側の砂浜は人がいなくて静かなのでそこでやることに。さっそく準備。

男4人がいそいそとパンツになったりして、ちと怪しい雰囲気。
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夕暮れ迫る中、はじめての海水ウェーディングなわけで、かなり緊張しながら海に入った。
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こうやって見ると、かなりヤバイくらい深いところまで進んでたらしい。

テトラに潜むベイトフィッシュを探しにシーバスが回遊してくると読んで、テトラに沿って一心不乱にキャストする。

が、まったく当てにならない勝手な推測だったらしい。釣れない。
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こうやって男4人が海に立ちこんでひたすらキャストしている間、連れ(撮影担当)がテトラからちょいっと投げたらこんなイカが釣れた。この前には30cmほどのシーバスらしい魚がかかってバレたらしい。

ウェーディングのあの苦労はなんだったのか・・・


 砂浜でウェーディングしはじめてすぐにT中さんがシーバスらしい魚影を見たとかで、波をかぶりながらも、皆やる気まんまんで立ちこんでキャストしていたのだが、だれもアタリすらなかった。

 唯一あったのは、ボクのロッドがほんの少し重くなって、ルアーをピックアップしようとした瞬間、触手らしいものと水がピュッと吹き出る様を見たので小さなイカがかかっていたのかもしれない。何かの勘違いかもしれないが。

 砂浜をあきらめ漁港の内側も狙ってみたのだが、夜光虫がキラキラときれいに光っている以外はまったく魚信なし。

  やはりシーバスは難しい。それも通い慣れたポイントでないと特に難しい。この日は大潮であり、ちょうど満潮前後の一番いい時間帯が夕まずめとなる最高のタイミングで海に入ったのだが、それでも釣れなかった。

 思うに、回遊性のシーバスと居着きのシーバスのどちらかにポイントを絞って、回遊性ならその回遊ルートを、居着きならストラクチャーを調査したうえで釣行に挑まねばならない。な〜んて考えても、行くときは行けるときであり、なんとなく良さげな場所があればそこでロッドを降ってしまうのだ。

 海水に濡れたウェーダーとフローティングベストを丸儲けさんに返却し、次回も行きましょうと挨拶をして別れた。

 ボクらは急ぎ君津へ。濡れたり汚れたりしたので、風呂に入りたいのだ。そこで毎度おなじみ「君津の湯」へ行った。

 入浴と休憩をして落ち着くと出発。明日のショットガンゲームを「袋倉ダム」でやってみるため、鴨川方面へ向かった。が、どうにも眠気に勝てず、道の駅「富楽里とみやま」の駐車場で車中泊とした。

【つづく】




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