2003年11月15日(土)-16(日)

南房総野池探し-勝浦市/丸山町/三芳村

荒木根ダム/2つ池(仮称)/?/?/?/海老敷第1堰




 久しぶりに予定がない土日休み。どこに行こうか考えて、しばらく行ってなかったフィールドに行こうという気になった。そこで、房総半島の南東に位置し、東京からより遠いためにあまり行かなかった「荒木根ダム」に決めた。

 荒木根ダムはそれなりの釣果をきくのだが、ボクは3度行って未だにボウズ。相性が悪いのか、ポイント選びが悪いのか。釣れる場所なのに釣れないのは悔しいから、再チャレンジすることにした。

 それだけの理由ではなく、カーナビを取り付けてから初めての釣行なので、カーナビの威力を試そうと遠い場所を選んだのだ。そして、紙の地図には載っていないような野池も探そうと考えた。

 いつものように、金曜の夜中に出発し、だらだらと一般道をひたすら走って房総へ。この時期は早朝の気温が低すぎるから、朝一だからといってもあまり期待できないと思う。だから急がずに行った。

 カーナビにルート設定するのだが、ボクが思っているのとは違う道を指示されるので何度も設定し直した。それなら最初っからカーナビに任せないで走ればいいじゃん、という気もするが。(使ってみたいんだよ!)

 ダム周辺の精細路では集落の中に入り込んでしまったので、またも自分の記憶で進んだ。こういう、僻地の入り組んだ細い道はあてにならないらしい。

 朝7:00過ぎに荒木根ダムに到着。

 そろそろ、バス釣りシーズンは終わりだというのに、堰堤には車がずらりと並んでいた。その多くはフローターやゴムボートのバサーのようだった。

photo_031115_071423
荒木根ダムは「房総の魅力500選」だった。

偶然写した石碑にプレートがあった。
photo_031115_071445
寒々とした感じ。水も悪そう。

コンクリ堰堤には車がずらりと停まっていた。

photo_031115_071903
ダートを進んだずっと奥に、やっと停められる場所を発見。

photo_031115_071923
この橋の周辺で陸っぱりできそうなポイントを試して周ったが、さっぱり反応がない。

photo_031115_093442
一人乗りゴムボート「マメタンク」の人たちも釣れてない様子。

このサイズなのに立ち上がってキャストできるのはイイ!
かなり興味あり。


 2時間ほどあちこち試してまったく反応がない。だんだんやる気がなくなってきた。寒くて眠いときは集中力が続かない。

 移動することにした。

 車内で食事しながら、カーナビに載っている野池探し。付近でそれなりな大きさのリザーバーを見つけた。名称が出ないのでダム湖ではないらしい。けっこう山奥らしいが行ってみることにした。

 目印の神社を見つけたのだが、その横には道がない。会社の敷地へ入っていく道があって「関係者以外立ち入り禁止」になっていた。

 その少し手前にある田んぼのあぜ道みたいな小路が、行こうとしている方向へ伸びていた。分岐の入り口にあった国有林の看板には、この道が「杉戸林道」という名称であることを示していた。さらに先にあった看板は「広域基幹林道」とあり、林道交通安全の旗もあった。なんだこれは?

 この道なのか?アスファルトじゃなくて、コンクリートだった。それもボロボロと崩れていた。

 そんな道を進んで行くうちに、カーナビが誤作動をはじめた。現在地を正しく表示しないのだ。ジャイロが狂ってしまったのか、あらぬ方向へ矢印が進んでいく。これでは山道のカーナビの効果がないではないか。肝心な時に役に立たない。

 それでも、広域地図で見た際の距離からして、そろそろだろうと思ったころに水面が見えた。(場所はここ

photo_031115_102154
カーナビが示した道は私有地なのか工事中なのか、「関係者以外立ち入り禁止」だった。

photo_031115_112223
田んぼのあぜ道みたいなのが林道だった。

たぶんこれを行けば目的地にたどり着けると推測。
photo_031115_111920
ボロボロのコンクリートの道、というよりほとんどダートの道を進む。

カーナビは現在地を示さないし、大丈夫か?
photo_031115_110911

たどり着いたのは、けっこう奥行きがあって、良さそうな感じのリザーバー。

ただし、雨後の濁りのせいなのか、まさにコーヒー牛乳のような色だった。

photo_031115_104527
よーく見ると、枝にワームが引っかかっていた。

バスが釣れるかどうかはともかく、バサーが来ている池らしい。

ならば試そう。
photo_031115_110956
水が悪いのか反応がない。

そこで、堰堤の端にある流れ出し?部分にある、斜めに沈んでいるコンクリートの壁に沿ってスピナベを引いてきたら・・・
photo_031115_104925
キター!

重い!

あげてみたらデカい!
photo_031115_105053
40cmジャスト!

しかし色が白くて病気っぽい。
photo_031115_105107
口の形がおかしい。

上顎が変形しているような気がする。奇形のバスなのだろうか。
photo_031115_105329
前回釣果があったので、使い続けている、KEITECHカスタムミニスピン9gの黒。

というよりベイトロッドにつけっぱだっただけ。


 このあとも少し試したが、まったく反応なし。

 危険な道を登り、付近にひと気がまったくなく、空はどんよりと曇り、水はひどく濁り、釣れたバスが奇形っぽい。おまけにカーナビが故障。

 なんとなくこのリザーバーの雰囲気が怪しく感じたので、そうそうに止めることにした。

 後で知ったのだが、この池は二つの池が隣りあっていて、減水時には分かれ増水時には合体するらしい。そのため、知人のWebでは「2つ池」と名前が付けられていた。

 再び、雨水に濡れて滑りそうな岩とコンクリのガタガタ道を進み、神社のあたりへ。舗装された道へ出て一安心すると、そのころにはカーナビは直っていた。あのあたりは富士の樹海みたく、磁場の影響を受けるのか?

 落ち着いてからカーナビを操作して、トイレに行くために道の駅を検索し、移動。道の駅「鴨川オーシャンパーク」で休憩しつつ、さらに野池探し。

 海沿いを少し走ってから、和田町にあった溜め池へ。(場所はたぶんここかな?)

photo_031115_132034
りっぱな堰堤。

これはかなり広いリザーバーだと期待できる。
photo_031115_132317
奥行きもあるし、ロケーションもよく、雰囲気がいい。

水もそれほど悪くはなさそう。

photo_031115_132100
しかーし、釣り禁止だった。

残念。

ちょっとだけ試そうかとも思ったが・・・
photo_031115_133055
近くのあちこちでパンパンと音がして、こんなのがいっぱい落ちてたから、間違って撃たれたらヤなので、退散した。


 釣り禁止だし流れ弾が飛んできそうだったからヤメて、別の場所へ。

 移動。

 場所が思い出せない池。(たぶんここかも?違う可能性大)

 住宅地が近く、民家のそばに「釣り人の路上駐車厳禁」みたいな看板があったので、マズいのかなと思って様子見しつつ食事。

 すると同じ駐車スペースに車が来て、バサーたちが降りてきた。少し話しをしてみると、ここは釣れる場所らしい。

 さらにそのグループの一人が通行中のおばさんに聞くと、釣りはOKだがこことそこは入っちゃだめみたいよ、と言われた。すぐにグループは散って釣行をはじめた。

 少し遅れてから、自分もはじめた。だが、さっぱり反応がない。

photo_031115_141210
住宅地に近い池。部分的に公園風。

後から来たバサーによれば釣れるらしい。

どんより曇って寒々しい。
photo_031115_141239
おあつらえ向きの駐車スペースがあった。

しかしさっぱりダメ。


 寒いから集中力が続かない。他のバサーもさっぱりのようだった。諦めてトイレ休憩へ。

 道の駅「三芳村」へ。ここは以前、2回くらい車中泊したことがある。建物がきれいで、駐車場が広く、広い道路に面している割に夜静かなのだ。

 ちなみに三芳村は千葉県唯一の村で、房総半島にあるのに海に面してなく、鉄道もなければ国道もない。

 前に車中泊したとき、ちょっとしたいきさつがあって地元のおじさん(ビニールハウスの花栽培と販売をして手広くやってるらしい)と飲むことになり、「ここで働かんか?仕事紹介してやるぞ。うちで花つくってもいいぞ」と言われた。実をいうと、かなり気持ちを動かされた。そのくらい気に入ってる土地なのだ。

photo_031115_153034
道の駅「三芳村」。

小さな村だが道の駅は新しく立派な建物。
photo_031115_153251
けっこうカッコいい。

photo_031115_153205
トイレなんてデザインかなり凝ってるし。


 道の駅で休憩。物産直売所には惹かれるものがたくさんあった。そんな中に村内のイラスト地図があり、野池と思われる場所がいくつか書いてあった。

 さっそくその場所に向おうかと思ったのだが、あまりの眠さにダウン。車のシートに座ったまま、記憶を失った。

 気がついてみると、すっかり夜。あたりは真っ暗で、もう何もできない。自動販売機で缶コーヒーを買い、車内でカーナビを操作してポイントのマーキング。そのうちまた眠気がやってきたので、車中泊することにした。

 キャンプ用のエアベッドを車の荷室から後席を倒したスペースに敷いて、しっかりと服を着込んでから寝袋にもぐりこんだ。

−−−−−○−−−−−

 あまりに腹が減って明け方にいったん目覚めたのだが、寒くて動く気になれないので、無理やり眠った。

 暑くて目が覚めると、すっかり昼近かった。日曜の道の駅はにぎやかな観光地のようだった。駐車場には団体バスも来ていて混雑していた。そんな中、トイレで顔を洗い、車内を片付けた。寝ぼけながらノロノロと。

 とりあえず、コンビニ弁当で食事をしてから行動開始。

 前日に地図で見た野池らしき場所をまわった。

photo_031116_150605
立入禁止の池。
(場所はたぶんここ

さ、次いこ。

photo_031116_151628
禁止の看板はなかったが、ここも激濁り。それに生態反応がまったくないので試す気にもなれず。
(場所はたぶんここ

次へ移動。

photo_031116_153130
ここも濁っていたが割と広めで良さそうな感じがしたので、少し試してみた。
(場所はたぶんここ

photo_031116_153111
堰堤からキャストするもさっぱり反応なし。バスがいないのかも。

すぐに諦めた。


 もう暗くなるまで時間がなくなってきた。だが、最後の場所を見に行こうと決めた。

 前日に入り口まで行ったが、ダートがヤバそうだったのでヤメにした場所だった。そこは「海老敷第1堰」と呼ばれる溜め池で、このあたりで唯一インターネット上にバス釣り実績情報があるフィールドなのだ。

 せっかくなので、どんなところかだけでも見ておきたい。決心して、悪路を覚悟して向かった。(場所はここ

 最後の民家を過ぎると舗装がなくなり、石砂利の悪路になった。ところどころにデコボコがあり、何度も車の腹を擦りそうになった。坂道で滑りやすい砂利なので、普通乗用車ではかなり危険な道だった。

photo_031116_163245
樹木のトンネルの中は暗い。

路面の凹凸がひどいガタガタな道が続く。

photo_031116_161428
樹木のトンネルを抜けると視界が開けた。

しかし・・・
photo_031116_161451
最初に目に入ったのは「立入禁止」の看板だった。

隣りはカエルが「入っちゃダメ!!。ここはボクの場所だ。ケロケロ」だそうな。

そのうえ、鉄条網まで。
photo_031116_162406
だが、鉄条網と杭には切れ目があって、そこから降りると水面に近づくことができた。

フローターはここから出入りするのだろう。

かなり奥までありそうな感じ。
photo_031116_162422

激しく濁っていたので試さずに帰ることにした。

薄暗く、いやーな雰囲気だったせいもある。


 堰からの帰り道はゆっくり慎重に下った。薄暗いと悪路の段差が見えにくいのだ。舗装路に出てやっと落ち着いた。すっかり夕暮れに時間になっていた。

 このまま急いで帰っても、渋滞にハマるだけなので、いつもの風呂「君津の湯」へ。

 体が冷え切っていたのでゆっくり温まってから、帰途についた。


【土曜の釣果】
各地…0尾
 2つ池…1尾
【日曜の釣果】
各地…0尾

 計…1尾




HOME