2003年12月7日(日)

本年最後の房総巡回-千葉・房総半島

新堰/戸面原ダム/佐久間ダム/市部堰




 前日のシーバス釣行を終え、丸儲け氏と別れたあと、コンビニの駐車場で車内の荷物(とくにスーツ)を片付けていると、このまま房総まで行こうという気になった。

 車中泊がしやすい佐久間ダムをとりあえずの目的地にして、袖ヶ浦在住の氏に携帯メールを送ると、即座に返信がきた。彼らはこれからシーバス釣行に向かうらしい。場所が通り道だったこともあり、合流することにした。

 浦安から袖ヶ浦へ向けて国道357号を走っていると、船橋あたりで突然の大渋滞。カーナビには「2km先、工事のため車線規制」とビーコン情報のメッセージが出たが、高架の道路せいか迂回路が見つからない。隣りの車線の車から「なんかあるんですか?」と聞かれたので、工事のせいだが迂回路がないことを教え、これからどこへ?という話からバス釣りの話をした。そのくらい、まったく動かない渋滞だった。

 工事のポイントを越えるとスムーズに動き、一般道を走って袖ヶ浦に到着。電話で説明されたポイント(火力発電所の近く)へ到着すると、T氏とH氏が岸壁からキャストしていた。

 横風の中、何度もミスキャストをしてしまい、それでも「満潮からの下げ」を狙っていろんなルアーを試した。T氏たち袖ヶ浦チームはシーバス用ルアーを持っていないので、バス用ルアーをキャストしていた。

 さっぱり反応がないので諦めて、コンビニの駐車場へ。ボクの車の中で食事をしつつ、シーバスやバスが釣れるポイントを教えてもらいながらカーナビに登録する作業をした。

 そして、T氏が袖ヶ浦市内の気になるポイントがあるというので向かうことにした。夜明け前でかろうじて空の隅が明るくなりはじめた時間だった。

 連れていかれたのは「新堰公園」(市営の公園らしい)。駐車場とトイレが整備された小さな公園だった。その中にフェンスに囲まれた池があり、フェンスの入り口は開放されていた。

 暗くて判りにくいが、池の表層の動きから、魚がいることがわかったので、まずは試してみることした。

 夜明けとともに池の様子が見えてくると、かなり水深が浅いことに気づいた。そして生体反応があったのは、大きなコイだった。T氏たちから「デカバスが見えた!」との報告もあったが、自分の中では諦めモードに入っていた。

 見えてしまうと一気にやる気を失い、トイレに戻ると急に眠気に襲われて、車に戻って横になると同時に意識がなくなった。

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新堰公園の池。

フェンスは開放されており、他のバサーもきていた。

しかしあまりにも浅い。
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新しいトイレだが、残念ながら中は汚かった。

利用者の問題か、掃除の頻度の問題か。
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整備された駐車場。

助手席シートで眠り、暑さで目が覚めた。もろに朝日を浴びて、一気に気温が高くなっていた。


 起きると、T氏たちの車がなく、携帯メールに先に帰る旨が届いていた。

 夜の釣行からそのままかなりの厚着をしたままだったので、朝日を浴びて汗だくになっていた。

 トイレで顔を洗い、付近の撮影をしてから、出発。佐久間ダム方面へ。

 途中で戸面原ダムの様子を見ていこうと立ち寄ると、県道沿いのポイントに他のバサーがいない。これはぜひ試してみることにした。

 しかし、水面はコーヒー牛乳色にひどく濁っていた。まったく生体反応がない。シャローエリアに流れ着いた枝や枯れ葉を狙ってみてもまったくダメ。スピナベがひっかかるだけだった。

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戸面原ダムの県道沿いポイント。

ひどい濁りのせいか、さっぱり反応なし。


 まったく反応がないので、移動。佐久間ダムへ。

 天気がいいから佐久間ダムには車が多かった。ベンチで弁当を広げているグループや、子供を連れて遊びにきている家族連れなど。もちろんバサーは来ていた。アルミボートが2艘と陸っぱりが数グループ。

 実は佐久間ダムに例の子猫「にゃむこ」を探しにきたのだが、いつもの茂みには見つからなかった。釣友の話から10月時点までは生存が確認されているので、たぶんどこかへ遊びに行っているのだろう。

 芝生のベンチに座って弁当を食べながら、アルミボートの人たちの様子を見ていたが、さっぱり反応がない様子だった。

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アルミボートが2艘。だれも釣れていない様子。

水深は6分程度か。
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廃スロープそばの浮きブイ周辺のシャロー。

さっぱり反応がない。シャローエリアはダメなのか。


 まったく反応がない。もともとこの時期はシブいことは判っているので、ちょっと試して反応がないとすぐに集中力が失せてしまう。とくに一人だと「やっぱダメか」と諦めるのが早くなってしまうのだ。そこを諦めないでネチネチ粘ることができれば釣れるのかもしれない。

 疲れて眠いため、そんな集中力はあっという間になくなってしまった。移動することにした。

 次は市部堰。房総一、バスの魚影が濃いと思われる溜め池。ほとんどは20cm以下のコバスだが。とにかく数が多いことは確か。だから、市部堰で釣れなければどこもダメだと諦めがつく。

 4-5人のバサーが来ていた。しばらく反応がなかったが、ここは釣れると信じていたから、粘ってみた。

 何度も止めようかと思っていたら、微かにアタリらしきものがあった。道路橋脚の対岸、畑側でしばらくキャストを続けた。

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市部堰。

ちゃくちゃくと高速道路の工事が進んでいた。

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粘ったかいがあって、やっと釣れた。

もちろんコバスだが。

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18cmくらい。

ここのアベレージサイズ。
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ゲリヤマ・2inchグラブ、スプリットショット。

コバスに人気のセコリグ。


 その後、小さなアタリはあるがフッキングにはいたらず。バスの反応があっただけでも良しとした。それに1尾釣れたので、もういいやという気になっていた。

 納竿。

 堰から高速道路の橋脚に沿って新しい小道ができていたのに気がつき、もしかしたらこの道を使えば近くまで車で乗り入れられるかもと思って、道具を持ったまま歩いて探索をすることにした。どちらにしても車に戻るには大回りをするか藪こぎをしなくてはならないので、新たな道を使うことにしたのだ。

 堰を見下ろすことができる高台に数軒の家があり、そこにカッコいい家があった。窓や庭から海が見え、その方向に夕日が沈む。こんな家に住みたいと思った。

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高台にあった家。

新しいが人は住んでいない模様。
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開けた方角に海が見えた。

タイミングがあえば水平線に夕日が沈む様子が見えるかもしれない。


 この道は結局、かなりの大回りになってしまった。それでも付近の民家を見ながら散歩できた。ロッド2本持っていたので住民から訝しまれたかもしれない。

 車に戻ると、ちょうど他のバサーが戻ってきたので、あいさつから話してみた。

 その地元のバサーはシーバスもやるそうで、房総なら真冬でもシーバスが釣れる場所があることを教えてもらった。メーターオーバーも上がるらしい。ぜひそのポイントを試してみたいと思った。

 暗くなると急激に冷え込んできた。途中で道の駅に寄って少しゆっくり目に出発したせいか、もともと観光客が少ないシーズンのせいか、海沿いの国道は渋滞がほとんどなかった。

 いつも通り、「君津の湯」に入って少し仮眠をしてから、家路についた。


【本日の釣果】
各地…0尾
 市部堰…バス1尾
 計…1尾




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