夕闇が迫り、風が強くなり、どうにも寒いので、ここで納竿。いったん佐久間ダムへ戻って、トイレで手を洗ったり、コン号へ戻ったり。
そろそろ帰ろうかというときにコン氏から提案があった。「どっちが速い?」をやろうというのだ。
いつも佐久間ダム周辺から「君津の湯」まで行くのに、海沿いの国道127号を北上するか、県道88号や国道465号など山中を迂回して行くか、どちらのルートが早いのか迷うのだ。
はじめの頃は道を知らなかったので海沿いの国道だったが、最近はもっぱら山中の道ばかり使っていた。しかし実際は、どっちが早いのはだれにもわからなかった。その時々の状況によっても変わってくるはずだから、どっちが早いのか試す方法がなかった。
今回は同じように道をよく知ってる2台のクルマがあるので、それぞれのルートを走ってみて、どちらが先に着くか試そうというのだ。
これはいい提案だった。即決で同意して、オレ号は海沿い国道を走り、コン号は山中を走って「君津の湯」をゴールにすることにした。
よーいドン!で出発。
カーナビによると最短は山中の道だった。しかし狭く曲がりくねった道ばかりなので、あまりスピードが出せないし、対向車もけっこう来るので飛ばすと危ない。
それにコン号は狭い急カーブの多い峠道を飛ばすタイプの車ではないので、一方的にスピードを出して進むということはないはず。
一方、海沿いの国道は空いていれば快適に走れるが、週末の夕方はすぐに渋滞が発生してしまう。
さらにマズイのはVICS-FMもVICS-BCもしばらく受信できないので、中盤以降にならないと国道の渋滞情報がわからない。下手をすると、渋滞にハマってから渋滞情報を知ることもある。
この日はわずか一ヶ所で軽い渋滞があっただけで「君津の湯」に到着できた。
結果は、コン号つまり山中の道のほうが20分ほど早く到着した。海沿いの国道では短い渋滞があっただけで20分の差があるというのだから、夏のハイシーズンの日曜夕方の大渋滞ではものすごい差が開くわけだ。
これからも山中の道を使うことに決めた。しかし深夜は山間の道は危ないし海沿いの国道も空いているので、深夜は海沿いを使う。
「君津の湯」で合流すると、どうにも腹が減っていたので先に食事にした。何度も利用しているのだが、内部の食堂ははじめてだった。思いのほかメニューが多い。味はまあまま。手軽にメシを済ませるにはいいかも。
食って、風呂入ってさっぱりして、休憩所で仮眠。
誰かに起こされて目覚めた。23時近くだった。
コン氏はスギ氏を送っていくため千葉回りなので別れた。オレ号は疲れていたので東京湾アクアライン経由で。
ガラ空きのアクアラインを100km+αで飛ばして、出口の浮島ICが近づいてきた。
すると、なぜかスピードが落ちてきた。一定のスピードを保とうと踵を固定してアクセルペダルの踏み方も固定していたので、それまではスピードメーターは一定を保っていたのに、急にメーターの針が下がりはじめた。
ん?なんだ?あれれ?
アクセルを踏み直してもスピードが上がらない。タコメーターもずるずる下がっていくだけ。なんども踏み込んだが、どんどんスピードが落ちていく。
ちょうどアクアラインからICへの分岐に入ったので他の走行車の邪魔にはならずに済んだ。浮島IC出口手前の路肩で止まりそうになったが、アイドリングは続いていたため、クリープ現象で一般道まで出ることができた。
浮島の一般道で少し試したが、何度アクセルを踏み込んでもクリープ現象以上のスピードが出ない。
気持ちを落ち着かせるため、駐車スペースに停め、エンジンを切った。ボンネットを開けてキク氏と中を覗き込んでみたが、それらしい異常は見つからなかった。
気持ちが落ち着いたところで、エンジンを再始動すると、アクセルに応じてタコメーターが上がった。少し辺りを走ってみると通常走行ができるようになっていた。
いつまた再発するか心配で、スピードは控えめのまま、ビクビクしながら帰宅した。
その後、吹け上がらない状態は再発していない。
後日ディーラーに持ち込んで検査をしてもらうと、触媒はやはり壊れていた。ただし、片側(V6タイプは2本ある)だけの問題で、修理するとしたら「部品代だけで19万8000円かかる」と言われてしまった。
吹け上がらなくなった問題は、コンピュータ診断でもメモリされておらず、原因不明とのこと。可能性があるのは、一時的な何かの理由で燃料タンクからガソリンが供給されなくなったのでは?と。触媒は片側が生きているため排気系ではないと推測された。
当然修理代はひねり出せないし、走行に当面の問題はないので、いまだ何の処置もせず放置。
【本日の釣果】
佐久間ダム…1尾
神社の池…2尾
計…3尾
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