このあと、晩メシを食べに君津の街へ寄り、そのまま「藤井野里堰」へ向かった。また前日に続いて夜釣りでトップを狙うためだ。
堰に着いたのは20:00近く。真っ暗な県道側堰堤には当然誰もいない。同じようにジッターバグとバジンクランクをキャスト続けた。しかし反応がない。
近くで祭りが開催されているらしく、太鼓の音や歓声が聞こえた。それに、週末の夜ということもあってか、すぐ近くの県道をマフラー改造した騒がしい車が何度も走り抜ける。これではトップ系ルアーがバスを誘う音が生かされないような気がした。バフォッという水面への捕食の音を聞こうと集中しても聞こえないのだ。
この音が一度でも聞こえれば、バスの活性と存在が確認できるためやる気になるのだが、聞こえないので集中力が続かない。暗闇の中に微かに見えるアシの方向へ投げているだけでは、何度かキャストすればすぐに釣れなさそうな気持ちになってしまうのだ。
この場所は足場もいいし、かろうじて微かな明かりもあり、うまくキャストすればアシ沿いをトレースできるのだが、釣れない時にポイント移動ができない。藪こぎすれば行けるのだが、暗い中では無理だ。前日見えた蛍も見えないし、まったく反応がなさそうだったので、諦めて納竿とした。
実はこの日の夜釣りは時間つぶしでもあったのだ。SGGでは釣果登録は2つに分かれていて、サイズだけはブラウザ搭載の携帯電話から登録できる。しかし証拠写真のアップは開催日の22:00からでないとサーバが受け付けてくれないのだ。
以前はノートパソコンを持ってきて、ISDN公衆電話や携帯のダイヤルアップ経由でアップしていたのだが、この日はノートパソコンを持って来なかった。あらかじめ、インターネットカフェがあることと、その店のパソコンに自分のデジカメ画像が転送できることを調べておいた。
君津へ戻り、インターネットカフェ「自遊空間」君津店へ。駐車場が満車のため少し待ってから入店。個室になっている席でいそいそと準備。フリードリンクなので何杯も飲んだ。デジカメから画像を転送、画像レタッチソフトのダウンロードとインストール、画像の選別、画像補正とリサイズ、そしてSGGのマイページから登録。この作業を2人分を行い、60分以内で終えて会計を済ませた。時間で金がかかると思うと、我ながら見事にテキパキとした作業ができた。
用が済むと、夜道を海沿いの国道を走って佐久間ダムへ戻った。もちろん駐車場には誰もいない。暗い芝生広場を見るとテントはまったく異常なし。途中で買った牛乳を飲ませてあげようと思いにゃむ子を探した。昼間はトイレ前の草むらで眠り呆けているが、夜になると俄然活発な動きを見せる子ネコだからもしかしたらどこかに遊びに行っているのかもしれない。
と思ったら、すぐに草むらから顔をのぞかせた。にゃむ子は今夜も元気だった。ミルクを飲み、じゃれて遊んでいたのだが、眠くなったのでテントに入った。にゃむ子は遊び相手がいなくなった途端にどこかへ出かけて行った。
この夜も蒸し暑く、すぐにでも雨が降りそうな感じだった。
【本日の釣果】
佐久間ダム…1尾
某野池…1尾
市部堰…6尾
藤井野里堰…0尾
計…8尾
─────────●─────────
月曜。まだ暗い未明、はっと気配を感じて目を覚ますと、テントの出入り口から雨が降り込んでいた。まだ小雨だったので酷いことにはならずに済んだ。暑かったのでテントの入り口をメッシュ地だけにして開けておいたのだ。フライシートも閉めて、再び眠りについた。
その後、雨の音に何度も眠りを妨げられた。大粒の雨が降り出して、テントの生地を叩く音が大きいのだ。フライシートをしっかり張って雨対策はしてあったが、ここまで雨量が多いと雨漏りしてしまうだろうなと思いながらも、ほかにどうしようもないので、雨が止むまで浅い眠りを繰り返した。
ふと目覚めると雨が止んでいた。しかしテントの中は浸水して銀マットも寝袋も濡れていた。雨の量が多いとフライシートがテントの生地に張り付いてしまい、そこから雨水が漏れ入ってしまうのだ。これを防ぐためには、フライシートが張り付かない高級なテントに替えるか、テントの上にタープを張るしかない。
とにかくいったん起きて駐車場を見ると、この雨でも何台かのクルマが停まっていた。前日に続いてこの日も友人と合流する予定だったのだが、まだ駐車場に現れていないところをみると、雨が降ったから釣行を中止にしたのだろうと思った。
疲れていたのでまた眠った。友人Nはひとりいそいそと準備をして釣行に向かったようだった。
午前の遅い時間に起き出して、雨が降り出しそうにないことを確認すると、準備をして朝食を食べながらバサーの様子を見ていたが、今日も釣れていないようだった。
あまり釣れる気がしなかったが、友人Nが戻ってきて3尾釣れたとか。クルマで一緒に小萩川ワンドへ向かった。
ワンドの奥の断崖に向かってスピナーベイトをキャストして、うまく崖に当たって落ちてから引きはじめた瞬間にアタリがあった。しかし寄せてくる間にジャンプ一発でバラしてしまった。
その後、道路に見たことのある車が登場。友人KとHと合流できた。雨が上がるのを待っていたのではなく、単に寝坊しただけだった。
場所を変えて、いつもの浮きブイと金銅橋の間へ。ギルが多いだけで、バスはなかなか釣れない。高台から見ると、見えバスもたまに通るのだが反応が悪かった。
|